ラビットハウスとは、漫画「ご注文はうさぎですか?」に登場する喫茶店である。同作品の舞台となっている場所でもある。
香風家が経営するコーヒーを中心とした喫茶店であり、同作品のメインキャラクターであるココア、チノ、リゼが働いている場所でもある。木造作りの昔風の喫茶店であり、店はあまり広くない。客が座ると椅子が壊れるなど老朽化しており、店内のところどころに傷が入っている。ただし、ココアの仕業なものもけっこうある。
チノの祖父であるマスターが、借金をしてまで長年の夢であった喫茶店を始めるためにオーナーとなって開店。落ち着いた「隠れ家的なお店」を目指して商売を始めるが、経営がうまくいかずに潰れかかっていた。だが、オーナーの息子である香風タカヒロがバータイムにジャズをやるようになってから人気が出るようになり、店の経営が軌道に乗るようになる。当時、タカヒロの妻である香風サキが歌を披露しており、派手な衣装を着てショータイムをおこなっていた。
マスターの死後は、孫であり、タカヒロの娘である香風智乃(チノ)が小学生中学生ながら昼間は喫茶店を切り盛りするようになる。以降、タカヒロの軍人時代の友人の娘であるリゼと高校入学の際に街にやって来て下宿するようになったココアの2人がアルバイトとして働くようになる。もっとも、昼間の喫茶店の時間帯は客足が少なく、誰も客がいないか、チノたちの友人である千夜、シャロ、マヤ、メグ、そして青山ブルーマウンテンといった常連客のみが店にいるのがほとんどである。ちなみにこのメンバーは店で働いたこともある。ただし、クリスマスのときは大繁盛しており、特別メニューのクリスマス・パンケーキが人気を博した。
サービスとして店員たちによるラテ・アートやチノによるコーヒー占いがおこなわれている。また、イベントとして「パンまつり」が開催され、普段よりも多くの種類のパンが用意されている。うぇるかむかもーん。主に、コーヒーなどの飲み物はチノが、パン作りはココアが、パスタ作りはリゼが中心になって担当している。
夜はバーとして営業しており、現オーナーであるタカヒロがバーテンダーとなって店を切り盛りし、たまに小説家の青山ブルーマウンテンが手伝いに来ている。昼間の喫茶店と違って夜の時間帯は繁盛しているようで、香風家の家計の中心になっていると思われる。カウンターの中にコーヒーだけでなくお酒が置いてあるのもそのためであり、吹き矢も置いている。タカヒロとの吹き矢勝負で負けたリゼの父が部下を伴って店員を務めたこともある。
店のマスコットとしてアンゴラウサギのティッピーが飼われており、喫茶店の時間帯は主にチノの頭の上でチノを見守り、夜はカウンターでタカヒロに愚痴をこぼしている。
店の奥には、かつてチノの祖父がピザを焼くために「調子に乗って」購入した大きなオーブンが置いている広い厨房がある。しばらくは使われていなかったが、実家がパン屋であるココアがやって来てからはココア特製のパンがメニューに加わったこともあり、使用されるようになった。店の二階と三階が香風家の居住エリアとなっており、タカヒロ、チノ、そして居候のココアの3人+ティッピーが1匹暮らしている。
店の制服は、喫茶店用とバー用で違っており、喫茶店の制服は青と紫とピンクの3種類がある。これは、チノの母親であるサキが、将来チノが友達と一緒に働けるようにと生前に作ったものである。黄色と緑も作りかけていたが、完成する前にサキが他界したため未完成となっていた。当初は冬服しか存在しなかったが、原作5巻1話においてココア、チノ、リゼの3人によって夏服が作られた。また、作りかけていた緑と黄色の制服は、後にココアが完成させており、さらにココアとリゼが新たにスカイブルーとサーモンピンクの制服を作ったため、原作6巻の時点で7色の制服が存在している。
チノが中学3年生のときのクリスマスの夜、予想外に繁盛したラビットハウスで7色の制服が勢ぞろいし、賑やかに店を盛り上がる光景を見たティッピー(チノの祖父)は、「これはあやつ(チノの母)が夢見ていた以上の光景じゃ」と評している。
上記以外にも、ハワイコナ、ベネズエラ、イタリアンロースト、ドミニカ、ミルクココアなどのメニューが存在しているようである。
本編の10年前には甘兎庵とのコラボメニューであるコーヒーあんみつが作られていた。
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最終更新:2025/05/23(金) 11:00
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