呉念庭とは (ウーネンティンとは) [単語記事]

呉念庭（ウー・ネンティン、1993年 6月7日-）とは、台湾台北市出身のプロ野球選手（内野手）である。

概要

全越運動棒球隊
呉念庭 Wu Nien-ting
基本情報
国籍	台湾
出身地	台北市
生年月日	1993年 6月7日
身長体重	178 cm 75kg
選手情報
投球・打撃	右投右打
守備位置	内野手、外野手
プロ入り	2015年ドラフト7位
経歴
岡山県共生高等学校第一工業大学埼玉西武ライオンズ(2016年-2023年) 全越運動棒球隊
国際大会
代表ﾁｰﾑ	ﾁｬｲﾆｰｽﾞﾀｲﾍﾟｲ
WBC	2023年
プロ野球選手テンプレート

父親は台湾で内野手として活躍し、現在は中信兄弟の監督を務める呉復連（ウー・フーリェン）で親子二代での野球選手である。岡山共生高校に留学生として入学する形で来日した。同じ経歴でNPB所属となった選手に李杜軒がいる。

その後第一工業大学を経て、2015年に埼玉西武ライオンズよりドラフト7位で指名を受けて入団。背番号39。外国人だが日本の学校を経ての入団なので外国人選手枠には入らない。

台湾出身、第一工業大学とライオンズがいわゆる「パイプ」を持つ球歴だった上に指名順位も下位ということでファンからは色眼鏡で見られることも少なくなかったが、1年目の2016年から二軍のレギュラーに定着。開催地の岡山ゆかりの選手ということで選抜されたフレッシュオールスターゲームでも2安打を放ち爪跡を残した。8月になると一軍でもスタメンショートで起用され始めた。攻守バランスの取れた活躍を続けた。

2017年は源田壮亮がレギュラーに定着したこともあり、15試合に留まった。

2018年は8試合に留まった。

2019年は一軍での出場はなかった。

2020年は51試合の出場で打率.227、5打点を記録。この年に初めて一塁手、二塁手として出場した。

2021年は開幕を二軍で迎えたが、山川穂高の戦線離脱により3月31日に一軍に昇格。その日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初ホームランを記録。その後も打撃で結果を残し続けたため一軍に定着し、オールスターゲームにも監督推薦で初選出された。山川の不振時には一塁で先発出場することもあった。130試合に出場し、打率.238、10本塁打、48打点を記録した。

2022年は94試合の出場で打率.227、5本塁打、28打点だった。

2023年は第5回WBC チャイニーズタイペイ代表に選出された。シーズンでは41試合の出場で打率.205、1本塁打、11打点に留まった。オフに本人が台湾で野球をプレーすることを望んだため、自由契約となった。

2024年は全越運動棒球隊に所属。

バットコントロールの巧さに定評があり、2016年 8月31日の対福岡ソフトバンクホークス戦の第2打席ではベテランの中田賢一を相手にファールで粘り続け、最後は打ち取られたものの1打席で18球も投げさせた。ちなみに1打席18球はかつて松井稼頭央が記録した球団記録に並ぶもので、日本記録タイとなる1打席19球まであと1球だった。選球眼もよく曲者タイプの厭らしい選手であると言えるだろう。

本職は二塁手だが内野全般を安定して守れる。一軍昇格後は二塁の浅村栄斗との兼ね合いから遊撃手での出場がほとんどとなった。

名字が一音節ということもありファンからのコールはフルネームで「ウーネンティン」。打席に入る際にはブーイングを思わせる「ウーイング」で迎えられる。

顔が五郎丸歩（ラグビー）似であることからメディアでは「レオの五郎丸」なる呼び名をつけているところもある。

球団	レス	No	プレイヤー
西武	パシフィック・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#223	20630

初出場	2016年 7月10日	対オリックス・バファローズ14回戦	西武プリンスドーム
初安打	2016年 7月10日	対オリックス・バファローズ14回戦ブランドン・ディクソンから	西武プリンスドーム
初盗塁	2016年 8月12日	対オリックス・バファローズ18回戦松葉貴大から	西武プリンスドーム
初打点	2016年 8月14日	対オリックス・バファローズ20回戦山崎福也から	西武プリンスドーム
初本塁打	2021年 3月31日	対北海道日本ハムファイターズ2回戦伊藤大海から	札幌ドーム