いや、「よろしく」と言われても……
僕はこれが初陣なんですよ!?
エグザベ・オリベ(Xavier Olivette)は、アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の登場人物。
概要
境遇・ルックス
ジオン公国軍の新米モビルスーツ(MS)・パイロット。23歳の男性。物語開始時点の階級は少尉。
出身地は、一年戦争最初期の激戦地となったサイド5(ルウム)。詳細は不明だが、難民となった後にサイド3のジオン公国に流れ、養成機関フラナガン・スクールを経て軍のパイロットとなった。スクールは首席で卒業しており、そこからニュータイプの素質ありと見込まれ、実験機「GQuuuuuuX」の専任パイロットとしてシャリア・ブル中佐の指揮下に入る。
軍内部ではキシリア・ザビの派閥に属しており、ギレン・ザビ派閥であるシャリアの監視任務も暗に背負っている。
茶色の髪と緑の瞳、まずまず整った顔と左顎のホクロが特徴。外見的には強いて特筆する所のない、「普通のいい人」っぽい成人男性である。同僚のコモリ・ハーコートとは口元ホクロコンビ。
設定資料ではコモリに(困っていても 顔がイイ…)と思われているが……。本編でも同じような感想であってほしいものである。
人格・人間関係
元々の宇宙世紀に登場するニュータイプは、どいつもこいつも癖のある人格であり、とりわけガンダムに乗ったニュータイプは性格が変貌してろくでもない運命を辿ることも多いのだが……。
幸いにもエグザベはごくごく普通の大人らしい、真面目な性格をしている。1年戦争時は18~19歳で、難民として多少の苦労はしているはずだが、さほど擦れた様子もない。むしろ準戦時中のように振舞うシャリアのことを「まだ戦争をしているつもりなのか」と訝しんだり、初陣ではあからさまに実戦慣れしていない雰囲気を醸し出している。キシリア派閥内ではそれなりに腕前と人格を評価されており、「人がいい」人物として知られている模様。
一人称は「僕」。酒場で機密情報を口走りかけて口を押える様子に萌えたファン多数。
一方でシャリアにいいように使われたり、ジオンに悪感情を持つサイド6現地民に暴行されたり、実はスクールの同期が次々死んでいることが発覚したりと、何かと不憫な描写が多い。
シャリアとの関係は表面上は良好。しかし独断専行を繰り返す彼に、次第に猜疑心を抱いていく。
年が同じコモリ少尉からは「エグザベくん」と呼ばれている。ソドンのブリッジ会議がエグザベの安否そっちのけで保身と責任問題で紛糾している際には「エグザベくんの心配もしてあげなよ!」と言ってもらえているあたり、関係は悪くないようだ。オメガ・サイコミュの起動成功時には「エグザベくんやるじゃん」というどこか舐められてそうな呟きもされているが。
グラナダ基地勤務のミゲル・セルベートはスクールの同期。送別会でケーキを焼いて送り出してくれた彼のことは、友人として扱っている。
パイロットとして
本編開始時点で新兵で、実戦経験はない。GQuuuuuuXも訓練生時代からの愛機というわけではなく、機種転換訓練中である。にもかかわらずぶっつけで「赤いガンダム」確保の極秘作戦に投入される、ハードな初陣を迎えることになった。
実際のところ、GQuuuuuuXのオメガ・サイコミュを起動できる程の能力はなかったらしく、サイコミュの補助なしでの戦闘を強いられた結果、操縦系をオーバーヒートさせてしまう。これはエグザベの操縦が乱暴なのか、それとも機体が付いてこられないほどの操縦スキルを持っているということなのか……。少なくとも、ニュータイプのきらめきでビットの致命射を避け、更にほとんど丸腰の状態でビット2機を同時に無力化したあたり、凡百のパイロットとは一線を画する腕前の持ち主であることは間違いない。
後々の話においては、やはり主席の座に恥じない操縦テクニックや、シャリアの戦い方を見切るなど、その評価を補強するような活躍もちょくちょく描かれている。
作中の活躍
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宇宙世紀0085。行方不明の赤いガンダムを捜索する強襲揚陸艦「ソドン」のパイロットとして登場。初登場直後にシャリアの無茶ぶりで初陣に向かうが、虎の子のサイコミュは起動せず、赤いガンダムに翻弄された挙句イズマ・コロニーに墜落。操縦系がダウンしたGQuuuuuuXを廃通路に隠すが、そこに現れた謎の女学生に乗り逃げされた挙句、軍警に現行犯逮捕されてしまった。翌日、シャリアの裏取引によって釈放されソドンに帰艦。
(現行犯はサイド6・ジオン地位協定適応範囲外だが、シャリアはエグザベの偽造旅券をサイド6に提出。「赤いガンダムの捜索に関してはジオン側に優越権がある」+「エグザベは赤いガンダム捜索のため“事前に”入国していた」=「エグザベの一連の行動は赤いガンダム捜索任務によるものであり、ジオンが身柄を引き取る」扱いにした……ものと思われる。
数日後、GQuuuuuuXがクラバで暴れまわる状況に業を煮やし、単身捜索(&キシリア派工作員との接触)のためソドンを降りる。駅で軍警に追われる例の女学生と出くわすが、イマイチ同一人物か確信が持てなかったので、強引にロッカー内に連れ込み、間もなく始まるクラバに出られないよう拘束する絵面がヤバすぎる作戦に出たものの、空振りに終わる。
更にキシリアのイズマ訪問が近づく中、シャリアが独断専行でMAキケロガを呼び寄せたことで、堪忍袋の緒が切れた軍警察に見せしめとして抹殺されそうになる。ここはシャリアに助けられるものの、いよいよその行動に不信を深めていく。
(もしそんなことになったら……僕はこの人を、殺せるのか?)
翌日、緊急時のキシリア救出の特命を任じられ、クラン・トゥエルブオリンピアンズのテロ攻撃に際しギャン(専用機である)で出動。キシリア救出後は彼女の意向でGQuuuuuuXのパイロット──ニャアンを回収し、ソドンを後にした。
グラナダ帰投後はGFreDのパイロットに選ばれたニャアンの世話をしていたが、そこで同期のミゲルがギレン・ザビ派の間者として、テストパイロットの同期達を暗殺していたことが明らかに。ニャアンの活躍でミゲルが粛清された後、エグザベはニャアンに羨望とも、皮肉ともとれる言葉を投げかけるのだった。
運? 違うな
「本物」の才能には理由が無いんだ
理由を付けたがるのは、才能が無い者だけさ
話の都合上、ミゲルが目前で蒸発した次の場面で、平然と「ニャアンが窓付きの豪華な部屋を割り当てられた」ことを指摘している様子がシリアスな笑いを醸し出している。
余談
- 山下誠一郎は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(昌弘・アルトランド役)以来、ガンダムTVシリーズでは2役目の名有りキャラ出演(その他『ビルドダイバーズRe:RISE』や『ガンダムブレイカー2』にも出演)。
関連動画
関連項目
- 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- ジオン公国軍
- GQuuuuuux - 乗機
- シャリア・ブル - 上官
- コモリ・ハーコート - ソドンの同僚
- ミゲル・セルベート - 同期
- アマテ・ユズリハ - 因縁の相手その1
- ニャアン - 因縁の相手その2
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