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※この記事はゲームについて記述しています。 その他については「オブリビオン」を参照してください。 |
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【帝国からのお知らせ】 この記事はシリーズ作品の記事だ。 シリーズ全体については「The Elder Scrolls」の記事に行け。 |
『美しい世界を望むか? 広大な世界を望むか? 自由な世界を望むか? |
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概要
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | RPG |
開発元 | Bethesda Game Studios |
販売元 | Bethesda Softworks |
機種 | 【オリジナル版】 PS3/XB360 Windows 【リマスター版】 PS5 XB Series X|S PC |
発売日 配信日 |
2007年9月11日 2025年4月23日(リマスター) |
価格 | \1,680(GOTY) \2,200 (GOTY DX) \6,930(リマスター) \7,980(リマスターDX) |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
「The Elder Scrolls」シリーズの4作目にあたり、シリーズ上初めて日本語版が発売された作品である(第一作目のArenaがセガサターンにて日本語化される予定があったものの、計画は挫折している)。
本作品は、シリーズの舞台となるタムリエル大陸の地域の一つ「シロディール」にて、悪の侵攻を阻止するという大きな目的があるものの、ストーリーに従う必要はなく、強いて言うならシロディールで生活することが目的のゲーム(オープンワールド形式)である。
オープンワールド形式のゲームでは自由度が高く実に多様なことができるため、一本道のストーリーを半強制的に進む日本型RPGしかやったことがない人は戸惑うかもしれない。チュートリアルが終われば、行けない場所は殆ど無いし、クエストもそれぞれが独立している為、自分の好きなクエスト、出会ったクエストから自由に進める事が出来る。
MMORPGのオフラインモードみたいなもの・・・といえば分かるだろうか?・・・分かりませんねすみません。
時は流れ2025年4月23日。ベセスダのYouTube公式チャンネルから突如リマスター版の発表がなされ、即日配信となり全世界のTESファンの度肝を抜いた。Unreal Engine5の採用、操作面のブラッシュアップによるSkyrimに近いコントロール、各UIの再設計にマルチローカライズと、初めてシリーズを触れるユーザーでもプレーしやすくなっている。
バージョンについて
Windows(以下PC版)、PS3、XBOX360の3つのプラットフォームで発売されており、正式な日本語版が発売されているのはPS3とXBOX360のみであるが、PC版も日本語化MODと呼ばれる有志が作成した拡張プログラムを導入する事によって日本語化が可能。PC版は現在、拡張コンテンツも含めて有志による日本語化がほぼ完了している。
とはいえPC版は正式な国内版が存在せず、流通ルートが限られていることや、言語の問題、MODの導入や、ゲーム用PCの調達の必要など、プレイの敷居は少々高めではある。
PC版には5つのスターターソフトパック(パッケージ版として国内でも流通している通常版、Collecter's Edition版、Game of the Year版と、海外でダウンロード販売されているdirect2drive版、steam版)がある。
また、Game of the Year版はゲーム本編に加えて、公式拡張パック「DLC8 Knights of the Nine」と「Shivering Isles」の2つが、steam版のDeluxeにはそれに加えほか全てのDLC(オフィシャルが販売する公式Mod)が同封されている。
なお、direct2drive版は日本語化MODが導入できないといった報告が寄せられているので、日本語化MODを希望するユーザーは注意が必要である。詳しくはOblivion JP Wikiを参照。
なお2025年現在はsteamとMicrosoft Storeからリマスター版がリリースされたので国内ユーザーでもPC版の入手が容易になった。マルチローカライズで日本語表示もすぐ出来る。リマスター版は通常版が旧作のGotY DX版相当、DX版はそれに加えてアカトシュとデイゴンの鎧・馬鎧・武器セットを入手できるクエストとデジタルアートブック・サントラが付属する。
MOD
海外PCゲームではおなじみの、ゲーム内容を改造する「追加パッチ」のようなものである。PC版でのみ導入が可能で、その多くがユーザーにより製作された非公式データであり、未だ増え続けている。
元が英語製であるoblivionを日本語訳するMODから、ゲームシステム、バランスを改造するMOD、オリジナルのクエストや施設、武器防具、NPC…を追加するMOD、ユーザーインターフェイスやグラフィックの改善、キャラクターを美形にするMODやえっちなMODまで、様々なMODが存在する。中には公式でも取りきれていないバグ修正をメインとしたMOD等も。
MODを導入する事で、何も手を加えていない状態(通称”バニラ”)とは全く違ったゲームに変貌させる事が出来、こうしたMODによる拡張性の高さも、oblivionが発売後数年経過してなお愛され続ける要素の一つであると言える。
公式でも開発ツールである「ConstructionSet」を無料配布するなど、MOD開発をサポートしている。
しかし、MODはそれぞれが個別に開発されるものである為、場合によっては競合(コンフリクト)を発生させ、思ったような効果が得られないどころか、場合によってはゲーム自体を強制終了(CTD)させる事も度々ある等、導入には問題が発生した時に対応出来るだけの知識と経験、努力とそれなりの語学力が必要である。少なくともMODのReadMeは翻訳サイト使ってでも読もう。
年季の入ったoblivionプレイヤー程、CTDと終了時エラーはお友達。クラッシュしてもめげない。泣かない。
リマスター版では公式でのMODサポートは行わないと言及されているものの、ファイル構成等の多くに旧作との共通点が見られることから、早速多くのMODが作成・配布されている。
動作環境
最低環境 | 推奨環境 (MOD導入前提) |
最低環境 (リマスター版) |
推奨環境 (リマスター版) |
|
---|---|---|---|---|
OS | Windows XP Windows 2000 Windows XP (64bit) |
Windows 10 version 21H1 | Windows 10/11 | |
CPU | 2Ghz Pentium4 以上 | |||
メモリ | 512MB | 2GB (できれば4GB以上) | 16 GB | 32 GB |
HDD | 4.6GB | 250GB | 125 GB(SSD) | 125 GB(SSD) |
グラフィック | DirectX 9.0c対応 VRAM128MB以上 搭載グラフィックボード |
VRAM 512MB以上推奨 |
||
サウンド | オンボードでもOK | ハードウェア処理タイプのサウンドカード |
[※1] 低消費電力版でない「9800GT」は「8800GT」のリネーム品。性能はほぼ同じ。
上記はMOD等も考慮されているスペックだが、最小構成に絞るならば、上記のとおりそれほど高いスペックでなくとも「一応」のプレイは可能。グラフィックは「8800GT」以上が推奨ではあるが、ドライババグがあるため、OblivionだけならばATiが望ましい。基本サウンドはオンボード可だが、Realtekのチップにおいて一部バグがある模様。
このゲームを目当てにPCを組む際に気をつけることとしては「現状で最新パーツの構成にしても、それほどPCのパフォーマンスを発揮できないかもしれない」ことだ。本作の発売からすでに四年以上が経過しており、それなりに昔のゲームになってしまうので、最新機器の能力を効率的に使ってゲームが動作するかどうかはわからないということである。2010年中期の10万円クラスのゲーム用BTOパソコンを購入した場合、技術的後継作のFallout3の方がむしろ動作が軽く感じるかもしれない。
リマスター版は旧作にあったメモリやCPUコア数の問題が解消されている。その代わり相応のスペックが要求されるので、十分なスペックを持たない人はCS機でのプレイを検討したほうが良いかもしれない。特にインストール容量が旧作の20倍以上の125GB必要(SSD必須)なのでゲーミングPCがある人でもストレージ容量は注意しよう。
Steam Deck動作確認済みなので持っている人はぜひ寝ころびながらシロディールの冒険を楽しんで欲しい。
CPU
本作のエンジンはマルチスレッド対応なものの、マルチコア本格対応ではないので4コア、6コアCPUはそれほど動作の快適さにはつながらない。oblivion用と考えると単純に動作周波数の高い2コアCPUが狙い目。
またはi7やi5系で動作コアを絞り、ターボブースト機能をアテにするのがいいかもしれない。覚悟があるならCPUオーバークロックに挑戦するのもアリだ。そして、そうした仕様のため、大量のMODを入れた状態でプレイすると、そのMOD群からデータを取ってくる命令や、肥大化したNPCなどのAI処理がボトルネックになりやすい。
VGA
そんなわけでMODを大量使用前提の場合、通常の3Dゲームとは違いCPUが最重要パーツとなりうるので、2010年中期のハイエンドであるHD5870やGTX480クラスのVGAを使用しても、本来のGPU性能からくる期待値とは程遠い重さになる可能性は高い。
また、次に読み込むデータが決まっていないオープンワールド系ゲームの特性や、基本的にユーザーの作ったMODはそれほど最適化されたデータにはなっていないことが多いといった点もあり、MOD導入を前提とするならば、メインメモリはもちろん、VRAMを多めに積んだグラフィックボードを選択すると動作に余裕が出やすい。グラフィックボードの搭載メモリは基本的に交換不能なため、メモリ2GB搭載のハイエンド~ミドルレンジボードはPC版Oblivionのヘビープレイヤー憧れの品となっている。
リマスター版では描画エンジンのUE5への変更や高解像度対応もあり推奨スペックがかなり上がっている。推奨スペックとMODを考えると2025年現在ではRTX3060Ti以上のグラフィックボードがおすすめ。
ストレージ
オープンワールドのゲームの仕様上、フィールド上では様々なパターンで頻繁にデータ読み込みがはいる。したがってデータのランダムアクセスに強いSSDは非常に効果的なパーツである。2010年中期の時点ではまだまだSSDはお手ごろな価格とは言えないので、HDDをRAID構成にしたり、本体メモリが余り気味ならRAMディスクを作るのもパフォーマンス向上に有効だ。
リマスター版はインストール容量が旧作の20倍以上の125GB必要、かつSSD必須となっている。
2025年現在はSSDの価格も当時より格段に落ち着いたので、MOD対応を考えるなら1TB以上のSSDがあると心強い。
余談・その他
- マーティン・セプティムの声優は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のボロミア役だったショーン・ビーン氏がつとめている。リマスター版でも続投している [1] [2]。ちなみに『ロード・オブ・ザ・リング』『ゲーム・オブ・スローンズ』など演じている役がことごとく死ぬことから“よく死ぬ俳優”としてミーム化されており、本人も死ぬ役が多いことには気づいているがもう気にしていないという。[3]
関連動画
トレイラー
プレイ動画
MAD動画
MOD紹介動画
関連静画
関連項目
関連リンク
- Steam : The Elder Scrolls IV: Oblivion® Game of the Year Edition
- Steam : The Elder Scrolls IV: Oblivion® Game of the Year Edition Deluxe
- Steam : The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
脚注
- *RPG「The Elder Scrolls IV」のキャラクターに,有名俳優起用 (4Gamer.net 2005/10/03 13:02)
- *『オブリビオン』がリマスターされたので、約18年ぶりに“たまねぎ”に会いに行ってみた。“熱狂的なファン”、ダル=マちゃん、マゾーガ卿、衛兵の「スタップ!」、全てが懐かしい……ただいま、シロディール! (電ファミニコゲーマー 2025年4月25日 18:00)
- *『ロード・オブ・ザ・リング』ボロミア役のショーン・ビーン、“よく死ぬ俳優”のイメージはもう気にしていないと語る (IGN 2025年4月13日17:00)
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