朝比奈泰朝とは (アサヒナヤストモとは) [単語記事]

「朝比奈泰朝」（あさひな・やすとも 1538 ～？）とは、東海一の弓取りと言われた今川義元に仕えた戦国武将。

義元が織田信長に敗れて戦死した後は、今川氏真を助けて崩壊する今川家に忠義を貫き、戦国大名今川家の滅亡と共に歴史から消えた。

概要

今川家臣で遠江朝比奈氏の朝比奈泰能の子に生まれる。

※戦国のファンタジスタ・今川氏真とは同い年の為、特に仲が良かったと言われている。

父の死後、家督と掛川城を継いで今川義元に仕え、各地を転戦して軍功を上げて今川家の重臣となった。

今川義元が上洛の為に尾張へと侵攻した際は、井伊直盛と共に織田信長の鷲津砦を攻略したが、桶狭間の戦いにより井伊直盛らと共に主君・今川義元が討たれた為、軍を退いた。

今川氏真が今川家の家督を継いだ後は、武田信玄や徳川家康の圧力に負けて今川家を離れていく家臣が続出（朝比奈泰朝と別の駿河朝比奈氏の朝比奈信置は武田信玄についている）する中で、今川家に忠義を貫き、謀反の疑いをかけられた井伊直親を今川氏真の命で成敗した。

武田信玄に敗れた今川氏真が駿河を追われると、居城・掛川城に今川氏真を向かい入れ、徳川家康の軍と戦った。

五ヶ月に渡る篭城戦の後に掛川城を退去する事で今川氏真の命を助ける約束を取り付けた朝比奈泰朝は、掛川城を開城して、今川氏真と共に伊豆・戸倉城から相模・小田原城に逃れた。

こうして戦国大名今川家の消滅と共に、朝比奈泰朝の存在も歴史上から消えた。

その後、武田信玄と北条氏政が同盟を結ぶ際に、排除されかかった今川氏真が嫁の早川殿の機転で小田原を脱出し、徳川家康を頼る際は同行していない。

※その他「朝比奈泰朝」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。

戦国大戦

「どうしようもない奴だけどよ。ずっと俺が、守ってやるぜ！」

戦国大戦ではVer1.0から今川家で登場している。当初は2コスどころか1.5コス程度の武力・統率しか持っていなかったが、計略の「精鋭突撃術」が効果時間長い(統率依存が異常で統率上げると凄く伸びる)、突撃ダメージはでかい、と士気4にしては破格の性能だった。だがVer1.0時代は同コストの岡部元信が採用される事が多く、騎馬隊にしても井伊直虎がいたので採用率はそこまで高くなかった。
その後Ver1.2にて統率が3→5、気合追加と大幅なスペック上方修正を受ける(同時に精鋭突撃術の統率依存が大幅に削られたが)。ここからが彼の全盛期となる。

Ver1.20B、相変わらず島津家がその狂った車撃で環境を蹂躙している中、対抗馬として目されたのがそう、この泰朝である。効果時間の長さ、島津家は鉄砲隊主流で槍足軽に部隊をあまり割かないので騎馬隊に弱い等の理由である。いい加減島津ゲーに飽きていた非島津使いが進んで彼を使い始めた。また亀寿姫の「飛天舞踊」と組み合わせると移動速度が上がらないという欠点を補えるため、島津との親和性もあった。

しかし余りにも蔓延すると大戦では死亡フラグ…案の定ver1.20cで計略下方修正の憂き目に遭うのであった。

ちなみに戦国大戦では朝比奈という名前の武将が3人いるので、彼は馬比奈(騎馬隊は泰朝だけ)、ケモ比奈(カードイラスト的な意味で)と言われている。同様に父親の泰能はセイセイ、信置はこテ(ここまでテンプレ)等と呼ばれている。

補足

「信長の野望」（PC）シリーズにおける朝比奈泰朝の能力一覧。

	軍事能力						内政能力
戦国群雄伝(S1)	戦闘			54			政治	70	魅力	73	野望	65
武将風雲録(S1)	戦闘			59			政治	62	魅力	69	野望	66	教養	66
覇王伝	采配	78	戦闘	70	智謀	42	政治	53			野望	43
天翔記	戦才	152（A)			智才	86(B)	政才	108 (C)	魅力	68	野望	44
将星録	戦闘			75	智謀	53	政治	52
烈風伝	采配	67	戦闘	63	智謀	46	政治	36
嵐世紀	采配	65			智謀	41	政治	28			野望	10
蒼天録	統率	66			知略	52	政治	21
天下創世	統率	66			知略	52	政治	21					教養	57
革新	統率	74	武勇	71	知略	58	政治	24
天道	統率	74	武勇	71	知略	58	政治	24
創造	統率	72	武勇	68	知略	59	政治	35