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【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
破傷風菌はボツリヌス菌やウェルシュ菌などと同じクロストリジウム属の細菌で、ボツリヌス菌と同様に空気や酸素を嫌う性質がある。そのため、普段は土や泥の中で生活している。
人から人に伝染する病気ではないがテタノスパスミンという非常に強力な毒素を出す(ボツリヌストキシンと並び、しばしば世界最強の猛毒と言われる)ため、致死率が非常に高い。その致死率は50%を超えるとも言われ、エボラ出血熱・天然痘・ペスト・炭疽症・劇症型溶連菌感染症などに匹敵する非常に危険な感染症の一つである。
破傷風菌が傷口から侵入して感染することが多い。具体的に言えば以下のような事例がある。
ただし、園芸などで負った軽い怪我でも(消毒しなければ)感染する可能性があるため、油断は禁物。
特に農業高校の生徒や農学部系の大学生、農業従事者、動物を取り扱う仕事に就いている人(獣医師など)、被災地でボランティア活動をする人などが感染しやすいとされる。
テタノスパスミンが神経に作用することにより、以下のような症状があらわれる。
進行すると、
などの致死的な症状があらわれることも多い。
テタノスパスミンを中和するための薬(免疫グロブリン)があるが、早期に服用しないと意味が無い。特徴的な症状(開口障害、味覚障害など)がみられたらすぐに病院に行くべきである。
予防接種(ワクチン)もあるが、効果が持続するのは10年程度なので子供の頃に打った人も心配なら再度打っておくと良い。
ちなみに三種混合ワクチンもあり、これは破傷風、ジフテリア、百日咳の3つの細菌感染症を予防できる。
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最終更新:2025/06/03(火) 23:00
最終更新:2025/06/03(火) 22:00
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