ガンダムシリーズの主役マシンであるモビルスーツ・ガンダムと言えば、白をベースに赤・黄・青のトリコロール配色を施したカラーリングが一般的かつ有名である。しかし、初代ガンダムのライバルである赤い仮面の男「シャア・アズナブル」の活躍にインスパイヤされ、以後の作品でも全体を赤く塗装したガンダムタイプの機体が度々登場している。
その中でも、初代「RX-78-2ガンダム」をベースにした赤い機体は以下の通り。その他の赤いガンダムタイプはピクシブ百科事典を参照のこと。
以後、本稿では4.赤いガンダムに関連する情報について記載する。
ガンダム RED GUNDAM |
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改造元 | ジオン公国軍 |
型式番号 | gMS-α |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | 44.4t |
固定武装 | 頭部バルカン砲×2 ビーム・サーベル×2 |
オプション武装 | ガンダム・ハンマー ビット シールド |
パイロット | シャア・アズナブル シュウジ・イトウ |
デザイナー | 山下いくと |
かつてジオン公国軍で試作型サイコミュ「アルファ型サイコミュ」のテスト機として改造され、シャア・アズナブル大佐の愛機として活躍したモビルスーツ(MS)。
宇宙世紀0079~0080年にかけて行われた一年戦争の末期、強襲揚陸艦「ソドン」の艦載機として獅子奮迅の活躍を遂げるが、第二次ソロモン会戦の最終盤にサイコミュの暴走「ゼクノヴァ」現象を引き起こし、シャア大佐ごと姿を消していた。
それから5年後の宇宙世紀0085。本機の捜索を続けていたソドンは、サイド6宙域にて本機の捕捉に成功する。しかしシャア大佐のMAVであったシャリア・ブル中佐は、その挙動を見てパイロットはシャアではないと確信。その直感は正しく、現在は謎の少年・シュウジ・イトウが本機を所有している。
シュウジが何処で本機を入手したのか、どこまで本機のことを把握しているのかは不明だが、(シャアほどではないにせよ)操縦に熟達しているのは事実。さらにガンダム自体に意思があるかのような発言もしている。
メカニックデザインは、『新世紀エヴァンゲリオン』を筆頭とするガイナックス/カラー作品を始め、『戦闘妖精雪風』や『青の6号』でも参加した山下いくとの手による。
色合いを除けば、RX-78-2ガンダムの「二次元の嘘」を極力なくし、三次元のCGでも無理なく動かせるようにアレンジしたデザインになっている。その工夫がもっともわかりやすいのが腰の前面(パンツ)部分だろう。全体的にひょろ長い体形は好みが分かれる所だろうが、CGの破綻を防ぎつつハッタリの効いた動きをさせる意味ではやむを得ない点なので悩ましい。
RX-78-2ガンダムとの最大の違いは、その非人間的な表情だろう。平面を組み合わせた顔は人顔とはかけ離れ、ガンダムタイプ特有の「アゴ」は髭の様に長く突き出ており、中々に不気味。デュアルアイカメラは昆虫の複眼のようなハニカム構造をしている上に、その下に付いた4つの紫パネルが、ますます非人間性を強調している。ただ、よく見ると「への字鼻」状の意匠や二本のアンテナなど、「ガンダムらしさ」もある絶妙なデザインと言えよう。
その複雑なディティールは中々の絵師泣かせでもある。特に簡略化が許されない顔面アップの作画難易度は高い。
物語本編時点では、一年戦争中に使用された制式装備のほとんどが失われてしまっている。それらについては後述の白いガンダムの項で解説する。
ガンダム WHITE GUNDAM |
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開発 | 地球連邦軍 |
型式番号 | RX-78-02 |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | 43.4t |
固定武装 | 頭部バルカン砲×2 ビーム・サーベル×2 |
オプション武装 | ビーム・ライフル シールド |
パイロット | シャア・アズナブル |
デザイナー | 山下いくと |
赤いガンダムの過去の姿。連邦軍のMS開発計画「V作戦」に基づき、U.C.0079年9月にロールアウトした地球連邦軍の最新鋭MSだった。
V作戦の仲間であるガンタンク、ガンキャノン共々、サイド7から新鋭艦ペガサスで運び出される予定だったが、偵察侵入していたシャア少佐の攻撃が始まり、予備パーツのほとんどが破壊される。唯一完成していた機体も担当要員がたどり着けないまま戦場に放置され、それを目に停めたシャアがほぼ素通りでコクピットに座って起動。迎撃に出てきたガンキャノンを撃破した後、ペガサスのブリッジも粉砕し、そのままジオン軍のものとなった。
ザクを遥かに上回るその性能を身を持って体験したシャアは、新型機の開発を中断し、本機のリバースエンジニアリングに注力することを上層部に提案、了承される。また、連邦軍でも本機の運用データが得られなくなったことで、生き残ったガンキャノンに本機の設計を組み合わせる形でMS量産計画を修正。本機の奪取以後のジオン・連邦の兵器開発史は、元々の一年戦争から大きく変化することになった。見せ場すらなかったガンタンクは泣いていい
本機はシャアのパーソナルカラーである赤色に再塗装され、実戦に投入される。10月から11月あたりに、開発凍結されたMAから移植したアルファ型サイコミュとビットシステムが組み込まれ、完全な「赤いガンダム」へ姿を変えた。
初代アニメ版のRX-78-2ガンダムと形式番号が似ているので紛らわしいが、こちらはORIGIN版ガンダムと同じ「RX-78-02」。2の前に0が付くことを覚えておこう。
RX-78-2ガンダムと同じ、トリコロールカラーの配色が特徴。関節部や袖口など、安全バー部分に黄色の差し色を配色しており、工業的デザインが際立っている。
カメラアイと4枚パネルの発色は基本的に赤いガンダムと一緒だが、場面によってはカメラが赤く発光することもある。頭部が白いのでよく目立ち、赤いガンダム時代よりも非人間的な不気味さが際立つことになっている。
01ガンダム 01 GUNDAM |
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開発 | 地球連邦軍 |
型式番号 | RX-78-01 |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | 43.4t |
固定武装 | ビーム・サーベル×2 |
オプション武装 | ハイパー・バズーカ シールド |
パイロット | 不明 |
デザイナー | 山下いくと |
白いガンダムの試作バリエーションの一つとしてロールアウトしたMS。元々の一年戦争におけるプロトタイプガンダムに相当する機体である。
劇中では白いガンダムの完成に先んじて、宇宙要塞ルナツーにおいて評価試験を行っていた。サイド7から逃走するシャア達を要撃するため、模擬戦相手である鹵獲ザクと共に派遣される。
鹵獲ザクを一撃で屠ったシャアの白いガンダムと交戦しながら、ファルメルに曳行されるペガサスの破壊を狙う。その戦いぶりはシャアも称賛するほどだったが、最期はビーム・サーベルで首を落とされ、そのまま爆散した。
頭部は、一般的なガンダムタイプのデュアルアイカメラと異なり、GM系のバイザー(ゴーグル)型カメラカバーを採用している。そのカバーの内部には4つのカメラアイ(原典準拠の黄色)が仕込まれている(エヴァンゲリオン2号機を想像してもらえればわかりやすい)。また、頭部バルカン砲は未搭載。
頭部以外は白いガンダム(02ガンダム)とほぼ同じ。カラーリングは白と黒のモノトーンを基調に、頭部とコクピット部に赤い指し色を加えている。頭部形状も相まって『銀河漂流バイファム』の主役機・バイファムを彷彿とさせる。
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掲示板
136 ななしのよっしん
2025/05/27(火) 16:29:49 ID: oOca6Vh/L5
プラモが今週発売ということは
今日の放送に関わるネタバレ要素あったりするのかな
137 ななしのよっしん
2025/05/27(火) 17:38:50 ID: /Lxvhagi8O
確かに準主役機的な立ち位置なのに発売遅いんだな、シイコ機ゲルググよりも後だし
138 ななしのよっしん
2025/05/28(水) 13:00:13 ID: neS4NTWQod
生身のシャアらしき人物が現れたが、となるとシュウジも肉体は無事なのか?
そもそもシュウジの正体自体が未だに謎だが。
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最終更新:2025/05/30(金) 12:00
最終更新:2025/05/30(金) 12:00
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