テリオスララ(Teleos La La)とは、2022年生まれの日本の競走馬。黒鹿毛の牝馬。
概要
父*シスキン、母シャンドランジュ、母父マンハッタンカフェという血統。
父はデビューから無傷の5連勝で2020年の愛2000ギニーを制した馬。社台スタリオンステーションで種牡馬入りしたが、種付け中のアクシデントのため初年度産駒は7頭しかいない。テリオスララはその数少ない初年度産駒の1頭。
母は5戦未勝利。半兄にフレールジャックとマーティンボロの重賞馬2頭、そして半姉に尻尾のない名繁殖牝馬ハルーワスウィートがいる。テリオスララは第4仔。
母父は2001年の菊花賞・有馬記念、2002年の天皇賞(春)を制した*サンデーサイレンス産駒きってのステイヤー。種牡馬としても2009年のリーディングサイアーに輝くなど活躍したが、近年は特に母父としての活躍が目覚ましく、テーオーケインズ、メイショウハリオ・テーオーロイヤル兄弟、タスティエーラ、ペプチドナイル、ソウルラッシュらを輩出している。
半兄にダート重賞戦線で活躍するセラフィックコール(父*ヘニーヒューズ)と2025年の阪神大賞典を勝ったサンライズアース(父レイデオロ)、いとこにハルーワスウィート産駒のヴィルシーナ・シュヴァルグラン・ヴィブロスがいる。
2022年3月8日、ノーザンファームで誕生。2023年のセレクトセールに1500万円スタートで出品され、4800万円(税抜)で落札された(下記動画の3:35あたりから)。
オーナーはテリオスベルなど「テリオス」冠名を用いる鈴木美江子(「ビップ」冠名の鈴木邦英オーナーの妻)。鈴木オーナーがセリで落札した所有馬では、彼女のデビューした2024年の時点で最高額の馬である。テリオスベルがせっせと2億円以上稼いだおかげだろうか。
太陽に願いを
2歳(2024年)
テリオスベルと同じく、美浦・田島俊明厩舎に入厩。2024年7月21日、札幌・芝1800mの新馬戦にて鮫島克駿を鞍上にデビュー。デビュー前から評判は上々で、単勝1.8倍の断然人気に支持された。レースは大外枠から枠なりに先行したが、前にいた2番人気キングスコールに突き放されてしまい、3馬身離されて2着。ソダシが2020年札幌2歳Sでマークした2歳レコードを更新する時計を出されたので、ちょっと相手が悪かった感じであった。
気を取り直して中2週、8月10日の同条件の未勝利戦に向かうと単勝1.3倍という支持を受け、ハナに立って1000m62秒1のスローペースで逃げると、上がりも最速タイでまとめて悠々と押し切り勝ち。
リフレッシュ放牧を挟み、続いては出世レースの萩ステークス(L)に参戦。6頭立ての少頭数で3.7倍の2番人気に支持される。今回も外目の枠からハナを切り、1000m62秒4のスローペースで逃げると、抜群の手応えで直線を向き、食い下がる1番人気ディアナザールを突き放して上がり最速でまとめ快勝。*シスキン産駒のオープン勝ち第1号となった。
というわけで2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)へ。鞍上はミルコ・デムーロに乗り替わりとなった。牡馬相手に出世レースを勝ったとはいえ、ここまで3戦は全て1800m、勝った2戦は少頭数で外枠からのスロー逃げということで、初マイルの多頭数の1枠2番で逃げられるの? そもそも中距離馬じゃない? と16.3倍の7番人気に留まった。もっとも田島師は「絶対に逃げなきゃというつもりはない」と言っていたのだが。ちなみに隣の1枠1番には夫の鈴木邦英オーナーのビップデイジーが入り、夫妻とも決してそう多くの馬を所有しているわけでもないにもかかわらず、GⅠで夫婦同枠対決となった。
迎えたレースは、やはり逃げる形には持ち込めず、中団前目のインに構えることになった。デムーロは3角で外に出そうとしたものの上手く出せず、そのままインの馬群の中で直線へ。前が開くとそのまま脚を伸ばしていったが、外から飛んできたアルマヴェローチェとビップデイジーの末脚にはあっさりかわされてしまう。それでも2番人気ショウナンザナドゥとの追い比べはハナ差粘りきって3着確保。2着は夫のビップデイジーで、初GⅠ制覇こそならなかったもののめでたく夫婦ワイド馬券が成立した。
デムーロは「1600mは少し忙しかったです。スタートは決めましたが二の脚が速くなかったので内になりました。でも道中は良い手応えがあって真面目に走ってくれました」とのコメント。まさかこの子もテリオスベル因子を持っているというのか……?
3歳(2025年)
明けて3歳春はフラワーカップから桜花賞へ向かうローテを予定していたが、3月に入って左後肢を骨折、全治3ヶ月以上ということで春の牝馬クラシックは断念することになってしまった。残念ではあるが、秋の巻き返しを期待したい。
血統表
*シスキン 2017 鹿毛 |
First Defence 2004 鹿毛 |
Unbridled's Song | Unbridled |
Trolley Song | |||
Honest Lady | Seattle Slew | ||
Toussaud | |||
Bird Flown 2011 鹿毛 |
Oasis Dream | Green Desert | |
Hope | |||
Silver Star | Zafonic | ||
Monroe | |||
シャンドランジュ 2013 青鹿毛 FNo.12-c |
マンハッタンカフェ 1998 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*サトルチェンジ | Law Society | ||
Santa Luciana | |||
*ハルーワソング 1996 栗毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Morn of Song | Blushing Groom | ||
Glorious Song |
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